大学院
2022年10月現在、大学院博士後期課程3名、博士前期課程8名、研究生4名が在籍し、学んでいます。
博士後期課程
地域における健康に関する事象の深い理解や健康課題の具体的解決につながるような研究に取り組みます。丁寧な文献検討や研究が依拠する理論的前提・基盤の学習に基づき、研究計画立案、調査実施、データ分析、博士論文作成というプロセスを、一貫したものとしてかつ創造的に組み立て、取り組むことを目指します。研究者の姿勢、研究者と研究協力者との関係性、研究における主観と客観などについても、気持ちを研ぎ澄ませながら研究することになると思います。
博士論文
2021年度
- 中年労働者の認知症予防を支える産業看護の実態及び労働者が予防行動に至る過程と背景要因
博士前期課程
地域で様々な事情を抱えながら暮らす人々の生活や健康の状態、看護職者の活動、およびそれらにどのような要素が関連し影響しているのかについて探求します。大学院生の関心・疑問が研究で取り扱う問い(研究疑問)へと洗練され、明確な目的に基づく研究計画立案、調査実施、データ分析、論文作成という一連のプロセスを歩みます。研究を進めるうえでは、地域住民のとらえ方や視点を尊重した研究方法を検討します。当事者、家族、支援者など、様々な人々の相互作用や保健師等看護職者の支援のあり方の検討にもつながる研究ができると考えます。
修士論文
2021年度
- 1歳6か月児健康診査に来所した親子への保健師の問診技術
2020年度
- 中学生のセルフケア行動と母親から子どもへの健康に対する働きかけの実態および関連要因
2019年度
- 喫煙者が加熱式タバコを「タバコを吸い続けるための逃げ道」とするプロセス
2018年度
- 若年性認知症当事者が社会参加することの意味
2017年度
- その人らしく看取るための訪問看護師の支援技術
- 知的障害を伴わない自閉症スペクトラム障害(ASD)がある母親が経験している子育ての特徴
- 生活習慣病予防に向けた保健指導場面における相談者と支援者の相互作用に関する研究
2016年度
- 労働者の生活習慣や健康状態および職場環境が仕事のパフォーマンスの自己評価に及ぼす影響;プレゼンティーイズムの概念に着目して
- 乳幼児の保護者の子育て場面における携帯型メディア機器の使用実態および関連要因の検討
2015年度
- 認知症に対する中高年男女の態度と知識の実態および予防行動実践に関連する要因
2014年度
- 行政機関で働く保健師の家庭訪問に対する認識と関連要因の検討
2013年度
- 生活習慣病をもつ男性労働者の健康観と健康に関する行動の変遷
- 訪問看護への同行を体験した病棟看護師の在宅療養生活への認識の変容
2012年度
- 在宅筋萎縮性側索硬化症患者の主介護者の介護肯定感とその関連要因
2010年度
- 愛知県内の自殺発生状況と地域特性を活かした保健師の役割
- 乳幼児健康診査における保健師の問診に対する母親の満足感
地域保健看護学・大学院ゼミ(院ゼミ)
院ゼミの概要
地域保健看護学の博士前期課程・後期課程の院生、研究生、教員を構成メンバーとして、自分の研究や関心のある分野について発表し、意見交換を通して内容を精査し、研究を深めていくことを目的としています。原則月1回、院生が主体となって開催します。
発表内容は、研究計画の検討、研究倫理審査申請準備、文献検討などです。
また、CJC(Community health Journal Club)という、院生主体の抄読会もゼミの一部に取り入れています。目的は国内外の文献を読むことにより地域保健看護学の研究について広く新しい知見を得ること、また、ディスカッションを通して各自が学びを深めることです。
ゼミレポート
10月院ゼミレポート
10月21日(金)18時から、対面とオンラインのハイブリットで開催しました。
研究倫理審査申請を控えた長期履修2年生と通常履修1年生の研究進捗状況発表があり、意見交換しました。
また、博士後期課程を修了した研究生から、質的研究方法に関するミニレクチャーがありました。
いずれも、研究目的に沿った研究方法の選択に悩み、研究計画の洗練に苦労している院生たちにとって、
学び合う貴重な時間となりました。お疲れさまでした。
9月院ゼミレポート
9月18日(金)18時から、対面とオンラインのハイブリットで開催しました。
英語文献抄読会として”A Conceptual Model of Nurses’ Turnover Intention”という論文を題材に、発表者が簡単に内容を説明し、参加者でディスカッションしました。
博士論文予備審査を控えた院生の研究報告が行われました。
その他、クラウドファンディングに取り組む院生からのアピールもありました。
学会参加報告
日本地域看護学会学術集会に参加
2022年8月20-21日に富山国際会議場で行われた日本地域看護学会第25回学術集会に参加しました。コロナ禍のため、対面とオンラインのハイブリッドで開催されましたが、教員、現役院生、修了生の計5名で対面参加しました。ポスターセッションでリアルに参加者と交流する機会はもてませんでしたが、数年ぶりにゼミメンバーで学会に参加できたことは楽しく、刺激的な経験でした。